今回は、5,000万円の資産形成を行うシミュレーションを行う。
5,000万円を毎年4%程度で運用すると、毎月16万円程度の不労所得を得ることができる。
日本で最低限の生活を送る最低ラインの資産額が5,000万円だと考えれられるため、アーリーリタイヤ可能な目安となる資産額である。
5,000万円の資産によるアーリーリタイヤ
前回投稿時は、2億円の資産を形成してアーリーリタイヤするシミュレーションを行った。
2億円という資産を毎年4%程度で運用すると年収800万円になり、贅沢はできないもののそれなりの生活をすることができる水準である。

今回、5,000万円の資産形成シミュレーションを行う理由は、5,000万円という資産額は日本でのアーリーリタイヤ可能な目安となる金額であるからだ。
5,000万円を毎年4%で運用すると、毎月16万円程度の不労所得を得て、最低限の生活を送ることができる。
また、海外でのアーリーリタイヤも選択肢に入れると、3,000万円の金融資産でもアーリーリタイヤ可能である。
滞在する国によるが、5,000万円の金融資産で日本で生活するより、優雅な暮らしを送ることができる。

シミュレーション条件
下記のようなシミュレーション条件により、\(t\) 年目の資産 \(X(t)\) を試算してみる。
年間投資資金 | \(x\) 万円 |
平均年利 | \(n\) % |
運用年数 | \(t\) 年 |
\(t\) 年目の資産は、
\(X(t)=x \times \frac{1-(\frac{n+100}{100})^{t}}{1-\frac{n+100}{100}}\)
となる。
式の詳細は2億円の資産形成シミュレーション記事に記載。

次の項目では年間投資資金 \(x\) 万円と平均年利 \(n\) %をパラメータとして変更させた時の、\(t\) 年後の資産 \(X(t)\) 万円の関係を調べてみる。
資産運用シミュレーション結果
年間投資資金 \(x\) = 100万円、200万円、300万円の場合それぞれについて、平均年利 \(n\) = 3%、5%、7%、10%、15%、20%、30%、40%、50%、70%、100%で資産運用した場合の\(t\) 年後の資産 \(X(t)\) 万円についてシミュレーション結果を示す。
目標資産額の5,000万円を赤でマーキングしている。
年間投資資金が100万円の場合
年間投資資金が100万円の場合、10年以内に総資産5,000万円を達成したのは、以下の場合である。
- 平均年利40%(9年)
- 平均年利50%(7年)
- 平均年利70%(6年)
- 平均年利100%(5年)
年間投資資金が200万円の場合
年間投資資金が200万円の場合、10年以内に総資産5,000万円を達成したのは、以下の場合である。
- 平均年利30%(8年)
- 平均年利40%(7年)
- 平均年利50%(6年)
- 平均年利70%(5年)
- 平均年利100%(4年)
年間投資資金が300万円の場合
年間投資資金が300万円の場合、10年以内に総資産5,000万円を達成したのは、以下の場合である。
- 平均年利15%(8年)
- 平均年利20%(7年)
- 平均年利30%(6年)
- 平均年利40%(5年)
- 平均年利50%(5年)
- 平均年利70%(4年)
- 平均年利100%(3年)
10年以内に総資産5,000万円達成のための平均年利は50%!
筆者は10年以内にアーリーリタイヤの実現を志している。
そして、1年間に投資に使用できる金額はせいぜい150万円程度であるため、10年以内に総資産2億円以上を達成するには平均年利50%以上で運用しなければならない
もちろん毎年資産を1.5倍に増やすことは不可能に近い。
割安に仕込んだ銘柄のキャピタルゲインを狙いつつ、得られた資金をインカムゲイン狙いの銘柄に移行していくことで、安定した利益を上げることを目指す。
また、投資資金を増やすこともアーリーリタイヤの近道となるため、転職や副業により収入を増やしたり、節約により支出を減らす努力をすべきである。
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