業績大幅下方修正を受け、住友化学 <4005>を売り抜けたが…!!

投資実績

2019年10月21日大引け後に、住友化学 <4005>が今季の最終予想利益の50%下方修正を発表した。

この発表を受け、祝日明けの10月23日に株価は518円から491円に下落した。

筆者は配当狙いの銘柄として450円の時点で200株購入していたが、配当権利確定日を過ぎていることもあり一旦売却することとした。

この機に住友化学の企業研究をし直し、株価が割安となった際に配当狙い銘柄として買い戻すかを検討する。

住友化学の展開事業

住友化学とは、創業100年を超える大企業であり、化学業界最大手である。

1913年に愛媛県に設置された肥料製造所から始まり、医薬品業界や石油化学業界に進出し、現在では世界有数の総合化学メーカーである。

住友化学は以下の5つの分野をコア領域としている。

  • 石油化学
  • エネルギー・機能材料
  • 情報電子化学
  • 健康・農業関連事業
  • 医薬品

直近(2020年3月期第一四半期)の売上比率は、石油化学領域が32%、エネルギー・機能材料領域が12%、情報電子化学領域が19%、健康・農業関連事業領域が13%、医薬品領域が23%である。

石油化学領域

石油化学とは、石油などを原料として合成樹脂や合成繊維などを作る化学である。

住友化学では自動車や家電などに使用されるポリプロピレン樹脂、ラップや農業用ハウスのフィルムに使用されるポリエチレン等の合成樹脂や、衣料品やカーペットに使用される合成繊維であるカプロラクタムが主要製品である。

エネルギー・機能材料領域

エネルギー・機能材料領域とは、環境への負荷低減や省資源・省エネルギーに貢献する機能化学材料の開発を目指す領域である。

アルミニウムなどの再生可能な材料の開発や、自動車や電子機器などに使用される高機能軽量素材であるスーパーエンジニアリングプラスチック開発、ハイブリッド車や電気自動車に用いられるリチウムイオン二次電池用部材の開発を行っている。

情報電子化学領域

情報電子化学領域とは、液晶や有機ELに使用される光学特性フィルムやIoT時代になくてはならない半導体材料を開発している。

住友化学では、ディスプレイに使用される変更フィルムや、半導体や電子基板作成時に用いられるフォトレジスト、GaAs(ガリウムヒ素)・GaN(窒化ガリウム)などの次世代半導体材料の開発を行っている。

健康・農業関連事業領域

健康・農業関連事業領域とは、人々の健康の維持や安心・安全な農作物の安定供給を支える農薬や肥料の開発を目指す領域である。

住友化学ではマラリアなどの蚊によって媒介される感染症対策製品や、飼育対象動物の成長を促すメチオニンなどの資料添加物、農作物を害虫から守る農薬などの農業関連製品を開発している。

医薬品領域

住友化学は1944年に日本で初めて合成医薬品を製造開始した歴史のある企業であり、現在ではガン領域や再生医療分野に役立つ新薬開発や、認知症や心疾患などの早期発見に貢献する検査薬の開発に注力している。

業績大幅下方修正の理由

住友化学のIR情報によると、第2四半期の業績予想・通期業績予想の下方修正と配当予想の修正を発表した。

第2四半期の予想営業利益は350億円から290億円に修正され、約17%の下方修正となった。

また、通期の予想営業利益は1000億円から500億円になり、約50%の減少となった。

さらに、不透明な市況を受けて期末の配当を11円から未定と変更した。

業績予想の下方修正の理由として主に、以下の3つを挙げている。

  • 円高による販売利益減少
  • 石油化学製品の需要減少
  • 健康・農業関連事業の市況悪化

円高や市況の悪化の原因は米中貿易摩擦による世界経済の成長鈍化が挙げられる。

ドル円の為替レートは一時104円まで減少したことも記憶に新しいが、住友化学のように輸出の割合が多い企業では円高の影響を大きく受けてしまう。

また、中国の主要輸出品目でもある電子機器や繊維製品などには合成樹脂や合成繊維が使用されているが、米中貿易摩擦による輸出規制によりこれらの石油化学製品の需要が減少している。

また、健康・農業関連事業においても、メチオニンの市況の低下や北米の天候不住による化学製品の需要低下から業績予想の下方修正を余儀なくされた。

住友化学売却、そして…

筆者は配当銘柄として住友化学を450円の時に200株ほど購入していた。

2019年10月21日の業績下方予想IRを受けて489円にて売却し、株価が底値に到達した時に買い戻そうとしていた。

しかし、住友化学を売却した翌日、2019年10月24日の株価を確認してみると500円まで回復している。

業績予想50%下方修正と聞くとインパクトは大きいが、事業領域の内訳を見てみると、エネルギー・機能材料領域、情報電子化学領域、医薬品領域は堅調に利益を伸ばしていることがわかる。

現在、住友化学はPBR1以下・PER8倍程度の割安銘柄であり、2017年には800円をつけていたこともあり、株価が2倍近くになる可能性もある。

また、配当性向30%の優良銘柄でもある。

加えて、日経平均の伸びからも読み取れるように、米中貿易摩擦による市況悪化も落ち着き始め市場が楽観ムードになっていることもあり、筆者の予想よりも株価が下落しなかったのだ。

筆者は489円で売却しているため、買い戻すとしても489円以下で買い戻さなければ損をしたことになってしまう。

今後は住友化学の株価と配当金の更新を確認しつつ、他の配当銘柄候補と比較し買い戻しを検討する。

まとめ

業績予想の下方修正を受けて、配当銘柄として所有していた住友化学を売り抜けた。

株価が底値に到達したところで買い戻しを検討していたが、予想に反して株価が大幅に下落することはなかった。

11円から未定に変更になった配当金と株価の値動きを確認しつつ買い戻しを検討する。

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